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    西施と范蠡

    范蠡(はんれい):春秋戦国時代の終わり、楚の平王12年(紀元前517年)に少伯(しょうぼう)として生まれた。古代政治戦略家・軍事家・経済思想の先駆者でありながら、中国封建制の根幹である「士農工商」身分序列(商人は最下層)のため正史で軽視された。宋代には商人への黒白異色の靴着用強制といった差別法すら存在。物価調整理論「平糴法」(アダム・スミスより2,200年早い)を提唱するなど偉業を達成した...

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    蠡湖(りこ)の伝説

    蠡湖(りこ)​は旧名を五里湖(ごりこ)といい、漆湖(しっこ)あるいは小五湖(しょうごこ)とも称され、太湖(たいこ)が無錫(むしゃく)市内に伸びる内湖です。無錫市街の西南10kmに位置し、面積9.5km²、周囲約21km。細長く優美な蠡湖は、神秘的な ​宝のひょうたんであり、万物を育む ​母なる子宮のようです。その形状も名称も、数多くの美しい伝説を生み出してきました。 蠡湖(りこ)の名は春秋戦国時...

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    范蠡(はんれい)の経済思想と商工文化

      范蠡(はんれい)は 「22年にわたり呉を謀り、19年のうち三たび千金を得た」と伝えられます。春秋時代の著名な策略家・経済学者であり、司馬遷は「范蠡三たび移り住み、天下に名を成す」(范蠡三徙 成名于天下)と評しました。経済学界で ​​「経営の神」と称される范蠡研究は、その経済思想を深く探求すべきです。     近年の「観光ブーム」が「歴史的有名人ブーム」を招き、范蠡(はんれい)は争奪対象...